なぜ「可視化」なのか?
可視化総合研究所が掲げるテーマは、
「あらゆる事柄を可視化する」
というものです。
私たちが日々直面する出来事や課題の多くは、目に見えるものだけではありません。
- 判断の背景にある感情
- 誤解の原因となる前提のズレ
- 知らず知らずのうちに抱えている思い込み
──それらはすべて、見えにくく、言葉にするのが難しいものです。
しかし、そうした“見えないもの”こそが、私たちの選択や行動に深く影響を与えています。
- なぜうまくいかないのか?
- なぜ相手と話が噛み合わないのか?
- なぜこんなにも不安なのか?
その答えは、外にはなく、自分自身の中にあるかもしれません。
私たちは、それらを視覚的に表現し、理解しやすくすることで、
“気づき”を生み出し、行動につなげる支援を行っています。
“自分でも気づいていなかったこと”を、図や図解を通して発見できる。
それが、私たちの考える「可視化」の力です。
可視化総合研究所の事業内容
図で、未来を変えていく
可視化とは、単なる図解ではありません。それは・・・
- 今まで見えていなかったことに気づく
- 誰かの理解を助ける
- 自分自身の判断に責任を持つ
ための、大切なツールです。
だからこそ私たちは、見えないものにこそ価値を見出し、それを見える形に変えることで、社会に優しさと確かさを増やしていきたいと考えています。
ぜひ、あなたも一度、私たちの「可視化の世界」を覗いてみてください。
得た知識を今日から使ってみませんか?
なぜならば、私たちはそれを、何十年も前から使い続けてきたからです。
可視化の研究~人の認知を図でたどる
私たちの研究は、単に図を美しく整えることが目的ではありません。
- なぜ誤った判断をしてしまうのか
- なぜ自分では説明できない不安を感じるのか
──こうした人間の認知のメカニズムそのものを探求し、それを誰でも理解できる形に変えるのが、私たちの研究の本質です。
例えば、「正常性バイアス」と呼ばれる心理現象があります。
これは、都合の悪い現実を“自分には関係ない”と無意識に捉えてしまう思考の傾向であり、災害や詐欺、情報漏洩などにおいて、初動の遅れや対応ミスを引き起こす原因となります。
こうしたバイアスやヒューリスティクス(思考の近道)は、多くの場合、自覚されることなく私たちの判断に影響を与えます。
私たちは、こうした心の内側で起こっている判断の流れや思考の偏りを、図で可視化し、他人ごとではなく“自分ごと”として理解できるように表現します。
また、構造化された情報を用いて、「なぜ問題が起きたのか?」「どうすれば防げたのか?」を因果関係で整理することで、再発防止にも貢献します。
この研究成果は、研修資料、教育動画、リスク可視化マップなどへと展開され、実社会での活用を前提に常に進化しています。
教育事業~知識を使える力に変える
人は一度得た知識でも、使わなければ忘れてしまいます。
また、情報は社会や環境の変化とともにすぐに古くなります。
そのため私たちは、知識を得るだけで終わらせず、使える状態へと定着させるための“反復的な教育”に取り組んでいます。
初心者向けのセミナーでは、「図を描くのは苦手」と感じている方でも安心して参加できるよう、身近なテーマからスタートします。
たとえば、「今日の一日の出来事を図で表してみる」「自分の“悩み”を構造化してみる」など、生活に即した図解演習を通じて、“図で考える楽しさ”を体験していただきます。
企業向けには、「報告書を図解で簡潔にする方法」「社内の業務フローを視覚的に整理する研修」など、実務に直結したプログラムを提供。
一方的な座学ではなく、“実際に手を動かして、自分の現場の課題を図にしてみる”ワークショップ形式を採用し、学びをその場で実感していただきます。
また、時間や場所に縛られず学べるように、3~5分程度の反復学習型の動画教材や、テンプレート付きの実践教材も随時提供しています。
YouTubeなどで公開している「〇〇を図で理解する」シリーズも、多くの方から反響をいただいています。
コンサルテーション ~“もやもや”を一緒に図にする
- 自分の中ではわかっているけど、言葉でうまく説明できない
- 問題がある気はするが、どこが原因か見当がつかない
──そんなご相談を多くいただきます。
可視化総合研究所のコンサルティングでは、こうした“もやもや”を図にしていくことで、言葉にならない思いや構造を整理し、共有可能な形へと変えていきます。
具体的には、業務プロセスの見える化、トラブルの原因と影響の因果関係図の作成、複数部署の情報伝達構造の整理などを行います。
さらに、社内資料やプレゼンテーション用の図解資料の制作支援も行っており、「伝え方が変わると、話の通り方が変わった」とのお声を多くいただいています。
また、対話しながらリアルタイムで図を描く「ライブ・ダイアグラムセッション」もご好評をいただいています。
目の前で図が構築されていく過程を共有することで、“あ、これだ”という気づきが生まれやすくなり、対話が活性化します。
リサーチ活動~まだ見えていない課題を掘り起こす
社会には、まだ十分に認識されていないリスクや損失があります。
それは、情報格差の中で見過ごされたり、個人の判断の誤りとして片付けられたりしていることが少なくありません。
可視化総合研究所では、そうした「声にならないリスク」や「まだ見えていない課題」に光を当てるための独自調査・分析・図解化を行っています。
たとえば、特殊詐欺の仕組みを図解し、「なぜ被害者は疑わなかったのか?」という心理プロセスを丁寧に可視化したり、情報がどのように拡散・誤解・誤信へと変質していくのかを流れとして表現したりしています。
これらの成果は、「リスク&ロス博物館(RISLOM)」というWeb上の学び場で公開しています。
読んで終わるだけではなく、図を通して“自分にも起こりうること”として理解できるように工夫しています。
今後は、「知ったつもり」に対して気づきを促す、問題集形式の可視化教材も展開予定です。